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【最新刊】サシノミ2
¥1,500
今回の対談は… 英国ビール消費者団体会員に聞くビール文化とパブ、場の意義 CAMRA終身会員 目賀田修一さん カメラを通して見つめてきたクラフトビールシーンの10年間 Brewfilm.jp 映像作家 奥村剛さん サシノミとは・・・ 私どもは2015年の立ち上げ以来文筆活動をしており、2019年より出版活動を行って参りました。日々飲み屋や自宅で酔っ払いながら、自分というフィルターを通して見えた世界を綴り、クラフトビールと呼ばれる何かに輪郭を与えようと必死になっておりました。それ自体は特に問題は無いのだけれども、一つ悩ましい問題に突き当たったことをここ最近強く感じます。 様々なことを調べ、考えていくと必ず「歴史的経緯」という、形は無いけれども確実に私たちに影響を与えているものがあることに気付かされます。平たく言えば、恐らくコンテクスト(文脈)ということになるのですが、およそ自明だと思われていることもかつてそうではなかった時代があり、それが何かのきっかけで変化し、転換しているのを知ることはとても意義があることだと思うようになりました。 眼の前の一杯が五感で美味しいと感じるのは事実として、それを「美味しいと感じさせる心的、文化的前提」が何によって構築されているのか。クラフトビールなるものがなんとなく良きものとされる根拠は何か。地ビールはいつクラフトビールになり、内包される意味はどう変化したか。たとえばこんなことを考えるのです。 私自身も社会を構成する一部であり、私というフィルターを通して現出する世界は社会を示すと考える一方で、部分が全体をどこまで正確に示すかについてはあまり自信がありません。私がこれまで書いてきたことは妥当性のあることだと今でも信じて疑わないけれど、それは私という名のフィルターの癖、偏りが多少なりとも含まれるはずです。そこに味があると言われればそれまでだけれども、異なるフィルターを通した時その結果は自ずと異なると理解しておかねばなりません。同じものを見て飲んで感じながらも、全く違った見解を持つ人がたくさんいます。「クラフトビール」という語が持つ意味は各人の持つ今日までの経緯によって異なるというわけです。 クラフトビールは日々の愉しみであったり、ビジネスであったり、社交の道具かもしれません。それが何であろうと良いのですが、しっかりと向き合った人の強い想いは他者を巻き込み、潮流の一滴としてシーンに対して多かれ少なかれ影響を与えていると思います。自分自身の興味関心を深掘りしていくこととは別に、その時々に人々が持った想いに何らかの形を与えて残すことに意味があるような気がしています。 海外の国からやってきた借り物の言葉や感情ではなくて、私たちがその当事者として真剣に思ったこと、それは名もなき市民のことであるから見過ごされがちだけれど、いえ、だからこそ、残しておかねば振り返ることも出来ず、迷子になってしまうことでしょう。いつ役に立つかは分からないものだけれど、必要になった時「あの時、こうだったね」と言えないよりは言える方がずっと良い。ただただそう思います。 本書「サシノミ」という企画は私とは異なる視点、異なる立場から眺めたクラフトビールシーンを記録するものとして立ち上げました。クラフトビール関係者はもとより、ビールを愛する一般の方も対象としてCRAFT DRINKS代表の沖が乾杯を通じて様々な角度から話を伺い、それを対話という形で記述していきます。クラフトビールという現象の過去から現在、現在から未来へと変化していく様態に輪郭を与えることが出来たらと願ってやみません。また、対話を通じて浮き彫りとなったクラフトビールに関する視点、論点を整理し、クラフトビールの新たな側面を模索していく試みとしても位置付けています。 クラフトビールに関する本だと言いながら、ビールの紹介もなく、ただただ酔っ払いたちが飲み屋で熱く喋っているだけの本ですが、そういう現場にシーンの本質の一端があると私は思います。クラフトビールはみんなのものだから。 目次 はじめに サシノミとは 3 CAMRA終身会員 目賀田修一さん 6 CAMRAとは 6 Real AleおよびCask Conditioned Beerとは 6 CAMRAの実態 7 消費者団体としてのCAMRA 10 イギリスの飲酒文化 12 今パブにあるお酒 15 イメージと生々しい現実 17 気づけばイギリスビールを見かけなくなった 19 パブの使い方、過ごし方 22 社交場としてのパブ 23 日本のパブ、コミュニティと場 26 熱量、語るということ 27 通いたくなるパブ 29 Brewfilm.jp 奥村剛さん 32 クラフトビールを飲み始めた頃 32 映像で振り返る10年 34 ここ10年の非アメリカのビール事情 40 マーケットと認識の変遷 43 IPAを考える 46 ホップの認知 48 トレンドと値段 50 クラフトビールシーンは盛り上がっているのか 53 変わらないこと、変わったこと 55 シーンの裏側、紆余曲折 57 時代を作ったブルワリー60 あとがき 62 2024年3月23日 めしけっとにて初版発行
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【再入荷!】クラフトビールの今とこれからを真面目に考える本 改
¥2,500
2018年、2019年に東京・政策研究大学院大学にて行った特別講義の内容に追記、改変してまとめたクラフトビール文化論。主なテーマは「クラフトビールにおける日米比較」で、大きく4つの章に分かれています。第一章ではクラフトビールにおける日本と海外の制度の違いを比較し、「今までどうだったか」、そして「定義の有無で生じる差」を確認します。これに伴い、クラフトビールという現象を情緒的クラフトビールと統計的クラフトビールの2つに分け、厳密に区別することを提言しています。第二章ではアメリカのクラフトビールの成長を自家醸造(ホームブルー)とコミュニティ、コミュニケーションという3つの視点で論じます。日本では違法である自家醸造がクラフトビール産業の基礎になっていることを示し、その上にコミュニティが存在します。そして、コミュニティとの対話、すなわちコミュニケーションとしての販売方法の在り方について考えていきます。第三章は日本のクラフトビールシーンにおける課題について具体的に見ていきます。アメリカを範とするならば、日本の法制度や社会システムはクラフトビールに即したものになっていません。情報、ハードウェア、物流、店舗、ビールに関する既存の文化などについて一つずつ考察します。海外の事例などもご紹介し、それらと比較しながら日本における課題をあぶり出していきます。第四章はCRAFT DRINKSが今まで行ってきた活動の総括です。机上の空論ではなく、私どもは「クラフトビールはクロスオーバーだ」をキーワードに、ビールのみならずシードルやワイン、日本酒、そして木樽熟成ビールのプロデュースなどの具体的な活動を続けて参りました。それぞれがどのような意味のものであったかを解説し、微々たるものではありますがクラフトビールシーンに対して私どもが行ってきた貢献についてご紹介します。 ・・・と4年前に書いたのですが、クラフトビールシーンは変化、進化が早く、すでに遅れたものになっている内容もたくさんあります。そのため、更に大幅な加筆修正を加えてバージョンアップをしたいと思います。絵心も無く、写真も少なく、文字ばかり13万字のものになりますが、お目通し頂ければ幸いです。 2023年9月8日発表
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【Kindleあり】お金で買えるビール 買えないビール
¥1,100
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在庫も無くなり、今のところ再販の予定も無いのでKindle化しました。Kindle Unlimited対応。→ https://amzn.to/3INAJFi クラフトビール発祥の国アメリカでは50州全てホームブルー(自家醸造)が合法で、数万人の会員を擁するホームブルワーの団体もあります。元ホームブルワーのプロ醸造家も多く、クラフトビールシーンの基礎を成していると言っても過言ではありません。一方、日本においては酒税法に定められている通り、免許無くアルコール度数1%以上のものを作ることは違法です。この違いは非常に大きな差を生むと私は考えています。そのビールの性質は商品と作品、消費と鑑賞という違いで説明できる面も多いでしょう。今回こういった点について考えてみたのでした 目 次 はじめに 1 第1章 日本の制度とイメージ 2 1.日本におけるホームブルー 2 2.一般的なイメージを作った大手のビールと品質レベル 3 3.微生物検査の結果と免許要件 4 4.免許の更新制度 5 5.プロ養成という視点で考えてみる 7 6.日本には商品だけが存在する 8 第2章 商品ではないビール 9 1.ホームブルーという行為とクラフトビール 9 2.ホームブルワーとは 10 3.単なる消費者ではない 10 4.商品ではないビールが存在するということ 12 5.金銭を介すと無くなりがちなもの 13 第3章 商品と作品、それに付随するもの 15 1.アマチュアによる一次創作、二次創作のない世界はどこに行くのか 15 2.私達は真面目に飲みすぎているかもしれない 16 3.日本における作り手と飲み手のコミュニティ 16 4.リアルでクローズドな会をしよう 17 おわりに 私自身の実践について 18 2023年8月13日 C102にて初版発行
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【在庫あり・販売中】クラフトビールの諸相 クラフトビールを起点とした人と社会に関する論考集
¥2,300
「クラフトビールの諸相」はセルフアンソロジーと言えば良いでしょうか、これまでの4年弱を私なりに総括するものです。私の持つ問題意識や関心の方向性が強く反映されてはいるのですが、とりあえずこの一冊を読むと今のクラフトビールシーンが持つ幾つかの側面についてイメージを持って頂けるのではないかと思います。 クラフトビールは液体として独立して存在するモノというよりも、コミュニティと相互補完的に成立する動的な現象として様々な切り口で切り取って記述されるべきものであろうということです。そして、それは感性、感情など精神の働きを多分に含むものであるから、数値だけではなく言葉によって描き出されるものに違いありません。 作り手、飲み手各人の想いも様々です。一様でないからこそ多くの考え方が出来ます。ビールそれ自体を考えるだけでなく、その思考がどういうものなのか、何に由来するものなのかを考える事ができるでしょう。ビールも人も時代と共に変化していくのでそれについて思いを巡らすことに終わりはありません。 この場合、終わりが来ないことは辛いことではなく楽しいことです。私がCRAFT DRINKSを立ち上げて7年以上経ちますが、一度も飽きたことはありません。日々新しいものが生まれて刺激に溢れていますからむしろ楽しさは増しているとすら思います。 考えることは楽しく、書くことは苦しいのだけれども、イベントに出るからには書きたい。そういう思いから、自分自身に勝手に課していることなのですが、突発的に決まったものは除いてイベントに参加する際は出来る限り新刊を用意するようにしています。つい今しがた数えて判明したのですが、この4年の間に14冊出していました。時系列順に並べるとこうなります。 2019.8 コミックマーケット96 クラフトビールの今とこれからを真面目に考える本 2019.12 コミックマーケット97 文脈とビール 2020.2 文学フリマ東京 アメリカのクラフトビールをダイバーシティという視点で読む 2020.12 コミックマーケット99 ビールとまなざし 2021.5 COMIC1 ビールのスタイルと多様性、感性と言葉 2021.6 COMITIA136 クラフトビールと地ビール、流通と地域について 2021.9 COMITIA137 クラフトビールを仕事にしたいと思った時の業界俯瞰図 2021.11 おもしろ同人誌バザール Hard Seltzer And Japan 2021.11 COMITIA138 クラフトビールのマーケットシェア1%は本当か? 2022.2 COMITIA139 ビール屋から見た日本のシードルの風景について 2022.5 COMITIA140 飲んでいないクラフトビールについて堂々と語る方法 2022.8 コミックマーケット100 Beyond Beer クラフトビールのこれからを考えるヒント 2022.9 COMTIA141文脈とビール2 2022.11 おもしろ同人誌バザール@神保町 クラフトビール プロレス化論 テーマは多岐に渡り、様々な角度からお酒を通じて人と社会について論じてきました。コロナ禍もあって人とお酒の関わり方、そして社会の有り様も変化してきたように思いますから15作目の本書ではこれまで私が考えてきたことをまとめ、現段階で言えるクラフトビールの持つ幾つかの側面について過去作を下敷きに論じ直し、人と社会について改めて検討してみました。 ベースはあるにせよ、最終的に9万字強、本文80ページほどになりました。目次からして大盛りなのですが、こんな感じです。ご覧くださいませ。 目 次 はじめに 終わらないクラフトビール 1.本を作り始めたきっかけ 2.終わらないということ 3.一旦これまでをまとめてみようと思う 第1章 「クラフトビールとは?」という問いを立てること 1.定義する目的 2.様々な立場から考えるクラフトビール 3.クロスオーバーなクラフトビールと境界線 4.数値と感情の狭間 5.対概念を使って考えてみる 第2章 対概念1 大手ではなく、中小企業 1.アメリカにおける定義とその変遷 2.流通システムと近年の傾向 3.大手が嫌われる理由 4.スタートアップが最初にすること 5.資本主義的合理性と成長の限界 6.業界団体による改善の必要性 第3章 対概念2 全国展開ではなく、地元志向 1.地元という概念と地元志向の必然 2.顔が見えるということ 3.コロナ禍とクラフトビールの場、確かさについて 4.私とビールのある場との距離、時間について 5.クラフトビールは観光の目玉になるか 第4章 対概念3 古くて工業的ではなく、新しくて職人的 1.工業的ではないビールを考えてみる 2.日本におけるクラフトビールという概念の大きな要素 3.ビール産業のビジネスモデルとその難しさ、人材について 4.人材育成とホームブルー、技術について 5.記憶と再解釈、新しさについて 第5章 対概念4 単一ではなく、多様 1.実は大手は単一ではない 2.ビアスタイルの多さはクラフトビールの多様性を示すのか 3.ビールの多様性とは言葉、感性、人の多様性 4.コミュニティとマイノリティ、特にジェンダー、エスニシティについて 5.ジャンル横断とビヨンドビール、総合飲料メーカーへ変化するブルワリー 第6章 これから検討すべき課題に関する断片 1.1994年からの歴史を総括すること 2.日本らしさについて 3.形式と内容、個の主体性とコミュニティについて おわりに 2022年12月31日 C101 コミックマーケットにて初版発行
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【Kindleあり】Beyond Beer クラフトビールのこれからを考えるヒント
¥1,500
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在庫も無くなり、今のところ再販の予定も無いのでKindle化しました。Kindle Unlimited対応。→ https://amzn.to/45lrncx “Beyond Beer”(ビヨンドビール)という言葉は聞き慣れないと思いますが、実は私たちお酒を愛してやまない人間と密接な関係を持っています。そして、すでに数年前から私たちに影響を与えています。 ビヨンドビールは大手ビール会社が今盛んに推している概念で、彼らが考える「ビールを超えたもの」を一つにまとめたものです。googleで検索してみても日本語では投資家向けのレポートの要約に少し出てくる程度でそれが一体何を示すものなのか、どういう前提のものとして生まれたのかについては全く語られません。もうこの流れは来ていて、言われてみれば「ああ、なるほど」という話なのですが、ビヨンドビールという視点で整理されて来なかったと考えて今回CRAFT DRINKSの新刊として取り組みました。 目 次 はじめに なにやら世界は騒がしい 1 第1章 “Beyond Beer”(ビヨンドビール)の潮流 2 1.世界最大のビール会社 2 2.日本で語られないアンハイザーブッシュインベブの動き 3 3.”Beyond Beer”(ビヨンドビール)とは 5 4.対象となる隣接領域とそのブランド 7 5.注目すべきブランドはCutwater(カットウォーター) 8 6.選択肢の多い世界 9 第2章 ビヨンドビールのキーワードと事例 10 1.蒸留酒の展開力 10 2.健康志向とハードセルツァー、ローカロリービール 10 3.飲まないZ世代とNOLO Beer 11 4.機能性とコンブチャ、Premium Indulgence 14 5.カフェイン、大麻という新しい成分 16 6.再評価されるシードル 17 7.サステナビリティとミード 19 8.TPOの拡張とパッケージ 20 第3章 日本のビヨンドビールはどうなっているか 23 1.日本の大手ビール会社の実情 23 2.日本の具体的な事例 24 3.独自の進化は裏腹で・・・ 27 4.世界展開の必然性 28 おわりに Beyond “Beyond Beer”としてのクラフトビールの可能性 30 2022年8月13日開催COMIC MARKET100にて初版発行。
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【Kindle準備中】クラフトビールのマーケットシェア1%は本当か?
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在庫も無くなり、今のところ再販の予定も無いのでKindle化の準備をしております。誠に申し訳ありませんが、今しばらくお待ちくださいませ。 「クラフトビールはまだシェア1%ほどの存在だが、新規開業も多く、大手メーカーもクラフトビールに市場活性化への期待を寄せて展開を強化している。」 この手のフレーズを一度は見たことがあると思いますが、昨今のクラフトビールの人気を背景にして枕詞のように使われているものであり、その根拠を明示しているものは見たことがありません。確かにそこそこのシェアがありそうな気もするのだけれども実際のところはよく分からないわけです。私自身ずっとこのことが気になっていました。そして、それをそのままにしておくのは良くないとも考えました。 「現在すでに1%で今後も伸長が見込まれるので新規参入しましょう!」と喧伝するコンサルティング会社も少なくないですが、その1%という数字が特定の誰かに有利な条件を設定して恣意的に作り上げたクラフトビールなるものを数え上げた結果であれば小狡いし、論理的で網羅性があってもダイナミックなクラフトビールの動きと同調していなければ意味がない。また、一般消費者の認識から乖離し過ぎては説得力に欠けるでしょう。クラフトビールという現象をどのように記述したらより多くの人と共有できるのか?という問題もここに同時に存在し、それに正面から取り組まねば更なる発展は望めないと思うのです。 こうした問題意識から取り組み、本書の結論としてはかなり妥当性のある或る条件下においては1%を達成していた時期があるということは分かりました。けれども、コロナ禍の影響で2020年以降がどうかはまだ分からないし、その「かなり妥当性のある或る条件」ですらこぼれ落ちているものがたくさんあるという課題も見つかりました。 どういう視点で何を目的に計測するかについて考えるきっかけにして頂けたら幸いです。 2021年11月21日開催COMITIAにて初版発行。
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【Kindleあり】クラフトビールを仕事にしたいと思った時の業界俯瞰図
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在庫も無くなり、今のところ再販の予定も無いのでKindle化しました。Kindle Unlimited対応。→ https://amzn.to/41WNxl8 クラフトビールを好きになって本気で仕事にしたいと考える方がいらっしゃることは存じ上げています。過去何度もそういう相談に乗ったこともありますが、クラフトビールの業界にどういうビジネスがあって、どう動いているのか、その中にどういうジョブがあるかということがあまり知られていない。業界に飛び込んでみたけれど、自分の希望と職業がマッチしていなかったり、予想もしなかったつまらないことで凹んだりしてその熱意や想いをシーンに還元できないようでは勿体ないと思うのです。クラフトビール業界と言えばブルワリーやパブが真っ先に思い浮かぶだろうけれど、その他にも色々とあってその関わり方は複雑だということはもっと知られるべき事実でしょう。 そういう意味でシーンの状況を産業、ビジネスという視点で一度俯瞰、概観しておくことは決して損ではないはずです。私の駆け出しの頃には無かったけれど、今も無いというのは流石に良くないのではないかと思ったのです。私がその役割に相応しいのかどうかは分かりませんが、無いのだからとりあえずやってみようと筆を執りました。今どこまで来ているのか、どこまで広がっているのかを知るきっかけにして頂けたら嬉しいです。加えて、その中で自分をどこに位置づけようかと考える手助けになるならばこの上ない幸せです。 2021年9月20日開催COMITIAにて初版発行。
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【Kindleあり】クラフトビールと地ビール、流通と地域について
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在庫も無くなり、今のところ再販の予定も無いのでKindle化しました。Kindle Unlimited対応。→ https://amzn.to/47zmiz8 JBAはクラフトビールは地ビールと同義であると言っているけれども、果たしてそれは本当に同じなのだろうか?そして、地ビールとはそもそも何だったのか?2012年から2014年にかけて言葉としてクラフトビールの認知が広まってきた時に何を捨てて何を得て地ビールはクラフトビールへと生まれ変わったのだろうか?などという疑問がずっと心にありました。 今回上記疑問点を踏まえつつ、作られる場と消費される場の関係を中心に調べて書きました。自分自身にとって新しい発見もあって苦しみながらも取り組んで良かったと思う反面、統計的クラフトが定義されていないおかげで全くデータがなくて何一つ分からない事柄にたくさんぶつかりました。それを補強するべく、私自身が実際に見聞きしたこと、公開されているデータを基に出来る限りそのぼんやりとした姿に輪郭を与えようと努めました。その結果、日本のクラフトビールは地産地消ではなくて地産都消、もしくは都産都消に近く、もはや地ビール的ではないのではないのか、という結論に達しました。これは21世紀における生産・消費の構造を踏まえ、クラフトビールで地方は活性化するのかを考える試みでもあり、多くの方と議論したい論点です。 2021年6月6日開催COMITIAにて初版発行。
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