【Kindleあり】ビール片手に僕はこんな本を読んだ
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在庫も無くなり、今のところ再販の予定も無いのでKindle化しました。Kindle Unlimited対応。本作は文量が非常に多かったのでKindleにアップする際、上下巻に分けました。→ https://amzn.to/3PKJhQK
クラフトビールというものは単に麦芽発酵飲料を指すのではなく、作り手、飲み手の相互コミュニケーションであり、社会の中に生まれる現象です。その意味でクラフトビールは社会的で社交に関する飲み物だと言うことも出来るはずですから、私はクラフトビールは人文社会学の対象だと考えています。ビールは飲むものでありながら、読むものであり、記述するものでもあると思うのです。
ビールを主題とした本を読むことで分かるビールのことはたくさんあります。それには今も高い価値がありますが、ビールが物理的に何であるかを超えてその周縁との関係や受容のされ方、時代的な意義づけなどを意識して著された本は決して多くないように思います。ですから、他の主題であっても、それがビールと何らかの共通点があって読み替えることが出来るならば、積極的に読み替えて考えてみようと私は考えています。エッセイや小説、学術書でもそれは可能です。もっと言えば、参考になるテクストとして音楽、映画、絵画など時間芸術、空間芸術にも拡張して良いはずです。今回、そこまで出来ませんでしたが、いつか挑戦してみたいと思います。取り急ぎ本書ではクラフトビールなるものを考えるにあたってこれまでに読んできた本を幾つかご紹介したいと思います。
この「ビール片手に僕はこんな本を読んだ」という企画は私個人のものとすることなく、外側に開いたものにしようと思っています。ビールを飲み、本を読み、考える。その結果生まれた言葉が誰かに届き、その誰かがビールを飲むこと、本を読むこと、そして考えることについて何かしらの良い影響をを与えるならば嬉しいです。そのループを生む為にはこの本は私個人に閉じることなく、広く寄稿を受け付けるプラットフォームとして機能させ、狭いながらも熱量ある飲み手コミュニティを媒介するものとなってくれることを願っています。
別途私どもの各種SNSアカウントでもご案内申し上げますが、寄稿してくださる方を広く募集します。クラフトビールには様々な側面があるのと同様に、飲み手である人間にも様々な側面があります。同じものを対象にしても各人の意見、感想は異なり、その中に見られる同一性や差異によって表現されるものがあると思うのです。それを対外的に発信する場が確保されていることは大事であり、紙という媒体でアーカイブしておくということはこれからの時代、案外重要なことだと思います。私に出来ることは少ないけれども、ゼロではないと信じて飲んで、読んで考え、そして書き続けていこうと思うのでした。
最後になりますが、私が主催する読書会の仲間である小唄氏が1本寄稿してくださいました。心より感謝申し上げます。
目次
はじめに ビールと本の関係 1
ビールについての本 2
1.Michael Jackson “Beer Companion”(日本語版) 2
2.Brewers Association “Draught Beer Quality Manual” 4
3.ビール酒造組合 “ビールの基本技術” 6
4.杉村啓 「白熱ビール教室」 8
5.BJCP “Beer Judge Certification Program Style Guidelines”序文 10
6.山本高之 「ベルギービール解体新書」 12
7.山口厳雄、矢野竜広 「石見式スモールビジネス論」 14
8.一般社団法人日本ビール文化研究会 「日本ビール検定公式テキスト」 16
読んでビールのことを考えた本 18
1.エドワード・レルフ 「場所の現象学」 18
2.岡本太郎 「今日の芸術」 20
3.大塚英志 「定本 物語消費論」 22
4.稲垣貴彦 「ジャパニーズウイスキー入門」 24
5.小唄氏による特別寄稿 稲垣貴彦 「ジャパニーズウイスキー入門」 26
2024年12月30日 C105で初版発表
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